この投稿では、OSS-ECALアーキテクチャがAUTOSARを考慮して開発していることついて説明したいと思います。
AUTOSARに沿ったOSS-ECALアーキテクチャ
AUTOSARに沿ったOSS-ECALアーキテクチャ
OSS-ECALは、AUTOSARやSDVとの親和性を高めるため、AUTOSARのECU LayerやMCALを考慮して開発しています。
OSS-ECALを利用することで、ECU設計エンジニアが各ICのデータシートをもとにAUTOSAR準拠のソフトウェア要求仕様書を作成する手間を省けます。また、ECU LayerやMCALの経験が少ないソフトウェアエンジニアでも容易に組み込むことが可能です。
皆様のご要望に応じて、電子部品メーカー様と協議し、AUTOSAR(SDV)に対応したOSS-ECALを順次拡充してまいります。
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標準API化
OSS-ECALのAPIは、部品型番を意識しています。しかし、#defineにてAPIを標準化できます。
例)アプリケーションの影響を最小限にする方法
例)温度センサABC1のアプリケーション登録
/* Temperature ABC1 read function*/
etSTS oABC1_READ( float32* );
#define TEMPERATURE_READ oABC1_READ
etSTS TEMPERATURE_READ( float32* rlt )
温度センサABC1を温度センサABC2に変更する場合のアプリケーションの変更箇所。尚、OSS-ECALファイルは、ABC2のファイルに入れ替えてください。
/* Temperature ABC2 read function*/
etSTS oABC2_READ( float32* );
#define TEMPERATURE_READ oABC2_READ
etSTS TEMPERATURE_READ( float32* rlt )
参考:AUTOSAR
AUTOSARは、次のようにハードウェアレイヤからソフトウェアレイヤを定義し、ハードウェアコンポーネントごとに対応するソフトウェアコンポーネントを定義しています。同様に、OSS-ECALも電子部品ごとにソフトウェアコンポーネントを割り当てています。
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