この投稿では、フィルタ計算を例に挙げて、前回値を使用する計算における注意点を紹介します。
例)
フィルタ計算式:Yn = (k * Xn) + (1 – k)*Yn-1 k = 0.2
フィルタ値Y1 :初回計算時に前回フィルタ値 Yn-1 = 0.0(初期値のまま)
フィルタ値Y2 :初回計算時に前回フィルタ値 Yn-1 = Xn
以下のグラフに示すように、初回計算時の前回フィルタ値 Yn−1 によって、初期動作が異なる結果となります。ソフトウェアエンジニアは、この点がソフトウェア要求仕様書に記載されていない場合があるため、注意が必要です。