このたび、AUTOSAR Regional Hub in Japan様より「OSS-ECALでMCALを利用するには、Associate Partnerへの加入が必要である」とのご指摘を受け、正規版OSS-ECALにおけるMCAL対応を中止することといたしました。
OSS-ECALでは、下図のようにMCAL関数そのものをオープンソース化したわけではなく、HALインタフェースコード部をMCAL関数インタフェースに合わせて置き換える形で実装していました。MCAL関数のテストには、市販のAUTOSAR評価ボードに付属するコードを使用しましたが、これらのコードはOSS-ECALには含まれておりません。
当社としては、AUTOSAR評価ボードが市販されているので、このようなコードの利用方法であれば著作権侵害には該当しないと解釈しておりましたが、AUTOSAR側より「AUTOSAR規格の商用利用に該当する」とのご指摘を受けたため、対応を見直すに至った次第です。
OSS-ECALは、ビジネスとして成立していないサービスであり、MCAL版のニーズも分からない状況で、年会費21,000EURは払えません。皆様にはご理解頂けますよう、お願い申し上げます。

今後は、マルチ・マイコン対応のHAL仕様を策定し、できるだけ多くの製品でOSS-ECALをご活用いただけるよう努めてまいります。
何卒ご理解とご高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。