MAX6605MXK/V+T

MAX6605MXK/V+Tの概要と、MAX6605MXK/V+T用OSS-ECALの提供についてご紹介いたします。MAX6605MXK/V+Tは、Analog Devices(Maxim Integrated)製の温度センサ IC(-40~+85℃)です。
MCUインタフェース:ADC

ご注意:このリソースの元の言語は英語です。 翻訳は概要を便宜的に提供するもので、機械翻訳を使用していることがあり、私たちは翻訳の正確性および妥当性につきましては一切保証いたしません。 また、実際の設計などの前には、必ず最新版Datasheetをご参照くださいますようお願いいたします。

MAX6605MXK/V+T

概要

MAX6605は、5ピンSC70パッケージの高精度、低消費電力アナログ出力温度センサーです。このデバイスは、-55℃~+125℃の温度範囲で+2.7V~+5.5Vの電源電圧範囲と10µAの電源電流を特長としています。このデバイスは5ピンSC70パッケージで提供されます。電源電圧は、-40℃~+105℃の温度範囲で+2.4Vまで下げることもできる。精度はTA = +25℃で±0.75℃、0℃~+70℃で±3℃。

特徴

  • 低消費電流(最大10µA)
  • 小型SC70パッケージ
  • 精度 ±0.75°C at TA = +25°C
  • 大容量負荷の駆動に最適化

用途

  • 携帯電話
  • バッテリーパック
  • GPS機器
  • デジタルカメラ
  • 自動車

OSS-ECAL仕様

API関数

etSTS oMAX6605V( etCMD cmd, float32* rlt )

oMAX6605V関数は、引数のコマンドによってMAX6605MXK/V+Tの処理を実行するAPI関数です。

戻り値etSTSOSS-ECALステータスコード
eSTS_FIN正常終了
eSTS_ERR_MIN最小温度エラー(rltは最小温度)
eSTS_ERR_MAX最大温度エラー(rltは最大温度)
eSTS_ERR_HAL_ADCHAL ADCエラー
eSTS_ERR_COMMAND_CODEコマンド選択エラー
eSTS_ERR_OTHERS_RUN他のコンポーネントが処理実行中
eSTS_ERR_HAL_OTHERS_RUN他のアプリケーションがHAL実行中
eSTS_ERR_ADC_OBJECTAD変換オブジェクト選択エラー
引数 INetCMD cmdOSS-ECALコマンドコード
eCMD_STARTAD変換をスタートするコマンド
eCMD_READAD変換値を読込み、AD変換値を温度に変換するコマンド
AD変換値から温度変換式
電圧値=(AD変換値×VDD)/(2AD bit)
温度=((電圧値-電圧オフセット値)/ゲイン係数)+温度オフセット値 (Min, Max Limit)
eCMD_START_READAD変換をスタートし、AD変換値を読込み、AD変換値を温度に変換するコマンド
AD変換値から温度変換式
電圧値=(AD変換値×VDD)/(2AD bit)
温度=((電圧値-電圧オフセット値)/ゲイン係数)+温度オフセット値 (Min, Max Limit)
引数 OUTfloat32* rlt温度 -40.0~85.0 [℃]

HAL別コマンド対応表

ArduinoeCMD_START_READ
ARM MbedeCMD_START_READ
AUTOSAR
Infineon ModusToolboxeCMD_START_READ
NXP MCUXpresso iMXRT1051B_1052BeCMD_START
eCMD_READ
eCMD_START_READ
Renesas SSPeCMD_START
eCMD_READ
eCMD_START_READ
STM STM32Cube FW_F4eCMD_START
eCMD_READ
eCMD_START_READ
etSTS oMAX6605V_START(void)

oMAX6605V_START関数は、MAX6605MXK/V+TのAD変換を開始するAPI関数です。

戻り値etSTSOSS-ECALステータスコード
eSTS_FIN正常終了
eSTS_ERR_HAL_ADCHAL ADCエラー
eSTS_ERR_OTHERS_RUN他のコンポーネントが処理実行中
eSTS_ERR_HAL_OTHERS_RUN他のアプリケーションがHAL実行中
eSTS_ERR_ADC_OBJECTAD変換オブジェクト選択エラー

HAL別関数対応表

Arduino
ARM Mbed
AUTOSARX
Infineon ModusToolbox
NXP MCUXpresso iMXRT1051B_1052BX
Renesas SSPX
STM STM32Cube FW_F4X
etSTS oMAX6605V_READ( float32* rlt )

oMAX6605V_READ関数は、MAX6605MXK/V+TのAD変換の終了を確認し、AD変換値を読み込み、そのAD変換値を温度に特性変換して、その温度をrltに保存するAPI関数です。

AD変換値から温度変換式
電圧値=(AD変換値×VDD)/(2AD bit)
温度=((電圧値-電圧オフセット値)/ゲイン係数)+温度オフセット値 (Min, Max Limit)

戻り値etSTSOSS-ECALステータスコード
eSTS_FIN正常終了
eSTS_ERR_MIN最小温度エラー(rltは最小温度)
eSTS_ERR_MAX最大温度エラー(rltは最大温度)
eSTS_ERR_HAL_ADCHAL ADCエラー
eSTS_ERR_TIMEOUTADC Timeoutエラー(AUTOSARのみ)
eSTS_ERR_OTHERS_RUN他のコンポーネントが処理実行中
eSTS_ERR_ADC_OBJECTAD変換オブジェクト選択エラー
引数 OUTfloat32* rlt温度 -40.0~85.0 [℃]

HAL別関数対応表

Arduino
ARM Mbed
AUTOSARXTime-out時間 ADC_TIMEOUT [us]設定
Infineon ModusToolbox
NXP MCUXpresso iMXRT1051B_1052BX
Renesas SSPX
STM STM32Cube FW_F4XTime-out時間 HAL_MAX_DELAY
etSTS oMAX6605V_START_READ( float32* rlt )

oMAX6605V_START_READ関数は、MAX6605MXK/V+TのAD変換を開始し、AD変換の終了を待ち、AD変換値を読み込み、そのAD変換値を温度に特性変換して、その温度をrltに保存するAPI関数です。

AD変換値から温度変換式
電圧値=(AD変換値×VDD)/(2AD bit)
温度=((電圧値-電圧オフセット値)/ゲイン係数)+温度オフセット値 (Min, Max Limit)

戻り値etSTSOSS-ECALステータスコード
eSTS_FIN正常終了
eSTS_ERR_MIN最小温度エラー(rltは最小温度)
eSTS_ERR_MAX最大温度エラー(rltは最大温度)
eSTS_ERR_HAL_ADCHAL ADCエラー
eSTS_ERR_OTHERS_RUN他のコンポーネントが処理実行中
eSTS_ERR_HAL_OTHERS_RUN他のアプリケーションがHAL実行中
eSTS_ERR_ADC_OBJECTAD変換オブジェクト選択エラー
引数 OUTfloat32* rlt温度 -40.0~85.0 [℃]

HAL別関数対応表

ArduinoX
ARM MbedX
AUTOSAR
Infineon ModusToolboxX
NXP MCUXpresso iMXRT1051B_1052BX
Renesas SSPX
STM STM32Cube FW_F4XTime-out時間 HAL_MAX_DELAY
AUTOSAR用API関数

AUTOSARでは、マイコンのADCグループおよびチャンネルをMCAL ADCチャンネルグループに登録してAD変換する場合があります。その場合のAPI関数は、次のAPI関数を使用してください。

etSTS oMCAL_ADC_GR_START( Adc_GroupType gr )

oMCAL_ADC_GR_START関数は、ADCチャンネルグループの変換を開始するAPI関数です。

戻り値etSTSOSS-ECALステータスコード
eSTS_FIN正常終了
eSTS_HAL_BUSYHAL実行中
引数 INAdc_GroupType grADCチャンネルグループのID値
etSTS oMCAL_ADC_GR_READ( Adc_GroupType gr, Adc_ValueGroupType* buf )

oMCAL_ADC_GR_READ関数は、ADCチャンネルグループのAD変換終了を確認し、各AD変換値を読み込み、その各AD変換値をbufに保存するAPI関数です。本関数は、Timeout機能があり、ADC_TIMEOUTの値を設定して使用してください。

戻り値etSTSOSS-ECALステータスコード
eSTS_FIN正常終了
eSTS_ERR_HAL_ADCMCAL ADCエラー
eSTS_ERR_TIMEOUTADC Timeoutエラー
sSTS_ERR_PROCESSAdc_GetGroupStatus関数の戻り値が、次の値以外の場合
ADC_STREAM_COMPLETED
ADC_BUSY
引数 INAdc_GroupType grADCチャンネルグループのID値
引数 OUTAdc_ValueGroupType* bufADCチャンネルグループのバッファの先頭アドレス

HALサポート

OSS-ECALのHAL対応は、次の通りです。(順次拡大中)尚、同じHALであってもVerやMCU、開発環境が異なると動作が合わない場合がありますので、ご注意ください。

メーカSDK/IDE ツールHAL名称VerHALNAMESupport
ArduinoArduino IDEArduino1.8.6ARDUINOX
ArmKeil MDK v6Mbed OS6.17.0MBEDX
DebianGNU/Linux10.3Linux
InfineonModusToolboxmtb-hal-cat12.4.3ModusToolboxX
NXPMCUXpresso SDKSDK_2.x_EVKB-IMXRT10502.16iMXRT1051B1052BX
NXPPlatformSDK_S32K1_2022_02AUTOSAR MCAL4.4MCALX
RenesasSynergy Software PackageHAL2.6.0SSPX
STMicroelectronicsSTM32CubeSTM32CubeF4V1.28.1STM32F4X
開発環境

OSS-ECAL開発時のMCUおよび開発環境は、次の通りです。

HALNAMEメーカ開発ボードMCUIDE
ARDUINOArduino1.Mega 2560 Rev3
2.Arduino Pro Mini 3.3V
ATmega2560
ATmega328P
Arduino IDE 2.3.3
MBEDSTMicroelectronicsSTM32 Nucleo-64 boardsSTM32F401RETxArm Keil Studio Cloud
LinuxBeagleBoardBeagleBone BlackTI AM335x
ModusToolboxInfineonCY8CPROTO-063-BLE PSoC 6 BLE Prototyping KitCYBLE-416045-02ModusToolbox
iMXRT1051B1052BNXPIMXRT1050-EVKBi.MX RT1050MCUXpresso IDE
MCALSTMicroelectronicsS32K144EVB-Q100S32K144S32 Design Studio for S32 Platform
SSPRenesasS7G2 SKR7FS7G27H3A01CFCe² studio for Renesas Synergy
STM32F4STMicroelectronicsSTM32 Nucleo-64 boardsSTM32F401RETxSTM32CubeIDE

File構成

フォルダ*ファイル概要
MAX6605V_HALNAME_VERSION/samplesample.c (.cpp)サンプル・アプリケーション・プログラム
sample.hサンプル・アプリケーション・ヘッダ
MAX6605V_HALNAME_VERSIONoMAX6605V.c (.cpp)MAX6605MXK/V+T用OSS-ECALプログラム
oMAX6605V.hMAX6605MXK/V+T用OSS-ECALヘッダ
MAX6605V_ARDUINO.inoArduino用サンプル・アプリケーション・プログラム
oss_ecal.hOSS-ECAL 共通ヘッダ (Ver 01.00.00以降、AUTOSARはVer01.01.07以降)
oTypes.hAUTOSAR用typedefヘッダファイル
user_setting.c (.cpp)ユーザ設定定数・テーブル
user_setting.hユーザ設定ヘッダ
readme.mdReadme
OSS-ECAL Terms of Use.txtOSS-ECAL利用条件

* HALNAMEはHAL対応表を参照してください。

OSS-ECAL ダウンロード

OSS-ECALのダウンロードは、英語版OSS-ECALサイトからお願いいたします。なお、ダウンロードを行う際は、英語版OSS-ECALサイトにログインしてから操作してください。

組込み方法

ユーザプログラムにOSS-ECALを組み込む方法

ユーザプログラムに複数のOSS-ECAL(同じMCU機能の電子部品)を組み込む方法

ユーザプログラムに複数のOSS-ECAL(異なるMCU機能の電子部品)を組み込む方法

ユーザプログラムに複数同じ電子部品を組み込む方法

電子部品の入れ替えによるユーザプログラムへの影響低減方法

注意事項

サンプル版OSS-ECALは、優先順位の異なるThread(Task)や割込みで用いることを前提としていません。下記の例のような使い方はしないでください。

例)同じADCグループに各センサーが割り当てられ、優先順位が異なる処理でOSS-ECAL APIを実行すると、正しい値を取得できない場合があります。
ADC Gr0 Ch0 温度センサ AD22100A 100ms周期 Thread(優先順位低)で温度取込み
ADC Gr0 Ch1 圧力センサ MPX5999D イベント割込み(優先順位高)で圧力取込み

OSS-ECAL Japanese
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