24xx256シリーズ(24AA256, 24LC256, 24FC256)は、Microchip Technology製の32,768words × 8 bitsのEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read-Only Memory) chipです。24xx256シリーズのOSS-ECAL(電子部品抽象化レイヤのオープンソースソフトウェア:Open Source Software for Electronic Components Abstraction Layer)を提供致します。
MCUインタフェース:I2C
ご注意:このリソースの元の言語は英語です。 翻訳は概要を便宜的に提供するもので、機械翻訳を使用していることがあり、私たちは翻訳の正確性および妥当性につきましては一切保証いたしません。 また、実際の設計などの前には、必ず最新版Datasheetをご参照くださいますようお願いいたします。
24xx256シリーズ(24AA256, 24LC256, 24FC256)
概要
Microchip Technology製24XX256は、32K×8(256Kbit)のシリアル電気的消去可能PROM(EEPROM)で、広い電圧範囲(1.7V~5.5V)で動作可能です。このデバイスは、個人通信やデータ収集などの高度な低消費電力アプリケーション向けに開発されました。また、このデバイスは最大64バイトのデータのページ書き込み機能を備えています。 このデバイスは、256K境界までのランダム・リードとシーケンシャル・リードの両方が可能です。 機能的なアドレス・ラインにより、同一バス上に最大8つのデバイスが存在し、最大2Mビットのアドレス空間が可能です。
型番 | Vcc範囲 | 最大周波数 | 温度範囲 | パッケージ |
---|---|---|---|---|
24AA256 | 1.7~5.5V | 400kHz(1) | I, E | CS, MF, MS, P, SN, SM, MNY, ST |
24LC256 | 2.5~5.5V | 400kHz | I, E | MF, MS, P, SN, SM, MNY, ST |
24FC256 | 1.7~5.5V | 1Mhz(2) | I, E | MF, MS, P, OT, SN, SM, MNY, ST |
Note
1: 100 kHz for Vcc < 2.5V
2: 400kHz for Vcc < 2.5V
特徴
- 24AA256および24FC256デバイスは1.7Vまで、24LC256デバイスは2.5Vまで動作可能な単一電源
- 低消費電力CMOS技術
書き込み:最大 3mA
スタンバイ電流:最大1μA(I-temp.) - 2線式シリアルインターフェース、I2C コンパチブル
- カスケード接続可能な8つのデバイス
- ノイズ抑制用シュミート・トリガー入力
- ラウンドのバウンスをなくすための出力傾斜制御
- 100 kHz、400 kHz、1 MHzコンパチビリティ
- ページ書込み時間 最大5分
- 自己タイミング消去/書き込みサイクル
- 64バイト・ページ書き込みバッファ
- ハードウェア・書込みプロテック
- ESD保護 > 4000V
- 100万回以上の消去/書き込みサイクル
- データ保持 200年 以上
- 工場プログラミング可能
- RoHS対応
- 温度範囲
工業用(I) -40°C ~ + 85°C
拡張 (E) -40°C ~ +125°C - 自動車 AEC-0100 クオリファイ
OSS-ECAL仕様
API関数
etSTS o24xx256_BYTE_WRITE( etCMP cmp, uint16 mem_adr, uint8 val )
o24xx256_BYTE_WRITE関数は、24xx256シリーズ(24AA256, 24LC256, 24FC256)に対して指定したアドレスmem_adrにvalの値をWriteするAPI関数です。この関数は、書き込み完了までの時間(i24xx256_WRITE_TIME [ms])が経過するまで、戻り値eSTS_EXEを返します。
備考 :
i24xx256_WRITE_TIME [ms]経過計測は、この関数をコールするThread周期から計算するので、THREAD_OSS_ECAL_PERIOD [ms]にThread周期を設定してください。
この関数を使用する際には、o24xx256_WP_DIS関数でライトプロテクトを解除してからご利用ください。
戻り値 | etSTS | OSS-ECALステータスコード | |
eSTS_FIN | 正常終了 | ||
eSTS_EXE | 実行中 | ||
eSTS_ERR_PARAMETER | パラメータエラー(メモリアドレス) | ||
eSTS_ERR_I2C_OBJECT | I2Cオブジェクト選択エラー | ||
eSTS_ERR_OTHERS_RUN | 他のコンポーネントが処理実行中 | ||
eSTS_ERR_HAL_OTHERS_RUN | 他のアプリケーションがHAL実行中 | ||
eSTS_ERR_HAL_I2C | HAL I2Cエラー | ||
引数 IN | etCMP cmp | OSS-ECAL コンポーネントコード | |
uint16 mem_adr | メモリアドレス | 0x0000 to 0x7fff | |
uint8 val | 書き込むデータ |
etSTS o24xx256_PAGE_WRITE( etCMP cmp, uint16 mem_adr, uint16 len, uint8* buf )
o24xx256_PAGE_WRITE関数は、24xx256シリーズ(24AA256, 24LC256, 24FC256)に対して指定したアドレスmem_adrから順番にbuf[0]からbuf[len-1]の値をWriteするAPI関数です。この関数は、書き込み完了までの時間(i24xx256_WRITE_TIME [ms])が経過するまで、戻り値eSTS_EXEを返します。
備考 :
mem_adr + len > 0bXXXXXXXXX111111となった場合、アドレスはA6~A14を固定としてA0~A5を0bXXXXXXXXX000000にロールオーバします。
i24xx256_WRITE_TIME [ms]経過計測は、この関数をコールするThread周期から計算するので、THREAD_OSS_ECAL_PERIOD [ms]にThread周期を設定してください。
この関数を使用する際には、o24xx256_WP_DIS関数でライトプロテクトを解除してからご利用ください。
戻り値 | etSTS | OSS-ECALステータスコード | |
eSTS_FIN | 正常終了 | ||
eSTS_EXE | 実行中 | ||
eSTS_ERR_PARAMETER | パラメータエラー(メモリアドレス) | ||
eSTS_ERR_I2C_OBJECT | I2Cオブジェクト選択エラー | ||
eSTS_ERR_OTHERS_RUN | 他のコンポーネントが処理実行中 | ||
eSTS_ERR_HAL_OTHERS_RUN | 他のアプリケーションがHAL実行中 | ||
eSTS_ERR_HAL_I2C | HAL I2Cエラー | ||
引数 IN | etCMP cmp | OSS-ECAL コンポーネントコード | |
uint16 mem_adr | メモリアドレス | 0x0000 to 0x7fff | |
uint16 len | 書き込むByte数 (Max 64) | ||
uint8* buf | 書き込むデータバッファ |
etSTS o24xx256_CURRENT_READ( etCMP cmp, uint8* rlt )
o24xx256_CURRENT_READ関数は、24xx256シリーズ(24AA256, 24LC256, 24FC256)に対して前回のReadまたはWriteしたアドレス + 1から1Byte分の値をReadし、rltに保存するAPI関数です。
備考 :
前回のReadまたはWriteしたアドレス + 1 > 0x7fffとなった場合、アドレスは0x0000にロールオーバします。
戻り値 | etSTS | OSS-ECALステータスコード | |
eSTS_FIN | 正常終了 | ||
eSTS_ERR_I2C_OBJECT | I2Cオブジェクト選択エラー | ||
eSTS_ERR_OTHERS_RUN | 他のコンポーネントが処理実行中 | ||
eSTS_ERR_HAL_OTHERS_RUN | 他のアプリケーションがHAL実行中 | ||
eSTS_ERR_HAL_I2C | HAL I2Cエラー | ||
引数 IN | etCMP cmp | OSS-ECAL コンポーネントコード | |
引数 OUT | uint8* rlt | 読み込むデータ |
etSTS o24xx256_RANDOM_READ( etCMP cmp, uint16 mem_adr, uint8* rlt )
o24xx256_RANDOM_READ関数は、24xx256シリーズ(24AA256, 24LC256, 24FC256)に対して指定したアドレスmem_adrから1Byte分の値をReadし、rltに保存するAPI関数です。
備考 :
戻り値 | etSTS | OSS-ECALステータスコード | |
eSTS_FIN | 正常終了 | ||
eSTS_ERR_PARAMETER | パラメータエラー(メモリアドレス) | ||
eSTS_ERR_I2C_OBJECT | I2Cオブジェクト選択エラー | ||
eSTS_ERR_OTHERS_RUN | 他のコンポーネントが処理実行中 | ||
eSTS_ERR_HAL_OTHERS_RUN | 他のアプリケーションがHAL実行中 | ||
eSTS_ERR_HAL_I2C | HAL I2Cエラー | ||
引数 IN | etCMP cmp | OSS-ECAL コンポーネントコード | |
uint16 mem_adr | メモリアドレス | 0x0000 to 0x7fff | |
引数 OUT | uint8* rlt | 読み込むデータ |
etSTS o24xx256_SEQ_READ( etCMP cmp, uint16 mem_adr, uint16 len, uint8* buf )
o24xx256_SEQ_READ関数は、24xx256シリーズ(24AA256, 24LC256, 24FC256)に対して指定したアドレスmem_adrから順番にlen分のデータを読み込み、buf[0]からbuf[len-1]に保存するAPI関数です。
備考 :
mem_adr + len > 0x7fffとなった場合、アドレスは0x0000にロールオーバします。
戻り値 | etSTS | OSS-ECALステータスコード | |
eSTS_FIN | 正常終了 | ||
eSTS_ERR_PARAMETER | パラメータエラー(メモリアドレス) | ||
eSTS_ERR_I2C_OBJECT | I2Cオブジェクト選択エラー | ||
eSTS_ERR_OTHERS_RUN | 他のコンポーネントが処理実行中 | ||
eSTS_ERR_HAL_OTHERS_RUN | 他のアプリケーションがHAL実行中 | ||
eSTS_ERR_HAL_I2C | HAL I2Cエラー | ||
引数 IN | etCMP cmp | OSS-ECAL コンポーネントコード | |
uint16 mem_adr | メモリアドレス | 0x0000 to 0x7fff | |
uint16 len | 読み込むByte数 | ||
引数 OUT | uint8* buf | 読み込むデータバッファ |
etSTS o24xx256_WP_EN( etCMP cmp )
o24xx256_WP_EN関数は、24xx256シリーズ(24AA256, 24LC256, 24FC256)に対してWrite protect enable (write disable) = “Hi” 出力するAPI関数です。
備考 :
戻り値 | etSTS | OSS-ECALステータスコード | |
eSTS_FIN | 正常終了 | ||
eSTS_ERR_GPIO_OBJECT | GPIOオブジェクト選択エラー | ||
引数 IN | etCMP cmp | OSS-ECAL コンポーネントコード |
etSTS o24xx256_WP_DIS( etCMP cmp )
o24xx256_WP_DIS関数は、24xx256シリーズ(24AA256, 24LC256, 24FC256)に対してWrite protect disable (write enable) = “Low” 出力するAPI関数です。
備考 :
戻り値 | etSTS | OSS-ECALステータスコード | |
eSTS_FIN | 正常終了 | ||
eSTS_ERR_GPIO_OBJECT | GPIOオブジェクト選択エラー | ||
引数 IN | etCMP cmp | OSS-ECAL コンポーネントコード |
File構成
フォルダ* | ファイル | 概要 |
---|---|---|
24xx256_HALNAME_VERSION/sample | sample.c (.cpp) | サンプル・アプリケーション・プログラム |
sample.h | サンプル・アプリケーション・ヘッダ | |
24xx256_HALNAME_VERSION | o24xx256.c (.cpp) | 24xx256シリーズ(24AA256, 24LC256, 24FC256)用OSS-ECALプログラム |
o24xx256.h | 24xx256シリーズ(24AA256, 24LC256, 24FC256)用OSS-ECALヘッダ | |
oss_ecal.h | OSS-ECAL 共通ヘッダ (Ver 01.00.00以降、AUTOSARはVer01.01.07以降) | |
24xx256_ARDUINO.ino | Arduino用サンプル・アプリケーション・プログラム | |
user_setting.c (.cpp) | ユーザ設定定数・テーブル | |
user_setting.h | ユーザ設定ヘッダ | |
oHAL_i2c_stm32f4.c | STM32Cube FW_F4用HALプログラム | |
oHAL_i2c_stm32f4.h | STM32Cube FW_F4用HALヘッダ | |
readme.md | Readme | |
OSS-ECAL Terms of Use.txt | OSS-ECAL利用条件 |
* HALNAMEはHAL対応表を参照してください。
HAL対応表
HAL | MCU* | 開発環境* | HALNAME |
---|---|---|---|
Arduino 1.8.6 | ATmega2560 ATmega328P | Mega 2560 Rev3 Arduino Pro Mini 3.3V | ARDUINO |
ARM Mbed 6.17.0 | STM32F401RE | STM32 Nucleo-64 boards | MBED |
Infineon ModusToolbox HAL Cat1 2.4.3 | CYBLE-416045-02 | CY8CPROTO-063-BLE PSoC 6 BLE Prototyping Kit | ModusToolbox |
NXP MCUXpresso SDK iMXRT1051B_1052B ksdk2_0 | MIMXRT1052DVL6A | IMXRT1050-EVKB | iMXRT1051B1052B |
STM STM32Cube FW_F4 V1.27.1 | STM32F401RE | STM32 Nucleo-64 boards | STM32F4 |
* 開発時のMCUおよび開発環境。
同じHALであってもMCUや開発環境が異なると動作が合わない場合があります。
OSS-ECAL ダウンロード
OSS-ECALのダウンロードは、英語版OSS-ECALサイトからお願いいたします。なお、ダウンロードを行う際は、英語版OSS-ECALサイトにログインしてから操作してください。
組込み方法
下記を参考にユーザプログラムにAPI関数を組み込んでください。
Pin A2の設定は、user_setting.hの以下のコードで設定してください。
// Device address Code bit2:A2 bit1:A1 bit0:A0
#define M24xx256_1 0b00000000
Infineon ModusToolbox HALの場合は、I2C Timeoutの設定をuser_setting.hの以下のコードで設定してください。
詳しくは、cyhal_i2c_master_write(), cyhal_i2c_master_read() Parameters timeoutを参照してください。
#define I2C_TIMEOUT 10U // Timeout[ms]
STM32Cube FW_F4 HALの場合、I2C Timeout時間は25msです。
注意:
次のコマンドAPI関数は、Read/Writeのデータ長 len によって、Timeoutの時間が異なります。
etSTS o24xx256_PAGE_WRITE( etCMP cmp, uint16 mem_adr, uint16 len, uint8* buf )
etSTS o24xx256_SEQ_READ( etCMP cmp, uint16 mem_adr, uint16 len, uint8* buf )
ユーザプログラムに複数のOSS-ECAL(同じMCU機能の電子部品)を組み込む方法
ユーザプログラムに複数のOSS-ECAL(異なるMCU機能の電子部品)を組み込む方法
注意事項
サンプル版OSS-ECALは、優先順位の異なるThread(Task)や割込みで用いることを前提としていません。下記の例のような使い方はしないでください。
例)同じADCグループに各センサーが割り当てられ、優先順位が異なる処理でOSS-ECAL APIを実行すると、正しい値を取得できない場合があります。
ADC Gr0 Ch0 温度センサ AD22100A 100ms周期 Thread(優先順位低)で温度取込み
ADC Gr0 Ch1 圧力センサ MPX5999D イベント割込み(優先順位高)で圧力取込み